―御鱈河岸―

おんたらかし

びゅーふぁいたー

私は私。人は人。うん、知ってる。

2月からずっと午前様。アラームが悔しくて、タイマーをセット。ベッドにぼかんと倒れ込む。なのに!夢の中の私はへたっぴで、遅刻やら反抗的な態度やら行き過ぎた抗議で平気で上司を殺してしまう。現実の私はただただ寝不足で嫌な汗をかいたなぁ、ドキドキするしさ最早ストップウォッチを気にしつつ目をつぶると、そこはまた夢。いつも誰かを傷つけて。悲しい気持ちと雨が降る。

 

しとしとと夢から覚める頃の雨は優しい。枕元には悪い癖を置いておきます。

悲しいとき、人工甘味料の甘さが恋しくなる。目が覚めて、暗闇のまっくらの部屋の換気扇が回り続けてる嵐の部屋で、私は震えてヒロインだから仕方なく縮こまって、甘いお菓子を食べているといつの間にか何度目かに朝が来る。

 

朝は遠い。夢は広がり続けて矢印は下向き。天体は仲良く声を掛け合って、時にはハイタッチ。私のね思う月はウサギより砂糖菓子と紅茶と肉団子なの。しょっぱいものも欲しい。わがままが空に浮いて、声は洗面所から外にはいけない。私の声は私に届かない。ないない尽くしだけれど、右手のしびれが夢を覚えてる。

 

夢の反芻があと半日続きますように。眠気より先に雨が降りますように。