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―御鱈河岸―

おんたらかし

WatHer CroWn

『夏だから暑いのだろうね。』
 夜が短いのもその夏なんてものの所為で
 だからそれできっと、詰まった時間が運ばれてきてしまうんだ。
 動かなきゃそれで良いはずなのに
 ふかふか動く細い針がキシリキシリなんて言ってしまっていて
 足音なんて聞こえやしないんだもの。
 後ろの方もそのずっと前の方もずっとずっと前の方も
 いつもなんて守られているはずはなくて、
 僕はいつでも取り残されてしまう。
 きっとも、いつかも、ずっとずっとそのままで良いと思っているのに
 大きな踵が正しくないから
 今なんて人が、ちいさか無い事がぶつかってしまうんだろうね。
 それは事故ではなくて、クリップに近い意味なんだって思う。
 煙もでやしない。


 夏の魔物は、春からくる迷子のようなものだ。
 ふと思いますのは、四季があるからの夏ではなくて
 この間との繋がりが季節感というものなのだという事です。

雨があるから、水があるわけではないのです。
 道を認めて足を持っているからこその
 私と言われるモノに対する水
 それこそが雨と呼ばれているのであって、
 水に対しての概念そのものが季節であり私であるという事。
 はたまたそうしている間につっかえてしまう事
 季節、季節、季節。

ひとしきり書いてしまえるのならば
 少しだけ聞いてもらえるのならば
 一度、外にでて日に罹るという事。
 小さな機械がテンポの悪い唄を詠っているのだから、
『ねぇだから、口笛吹いたのよ。』
 秋になれば素敵でしょうねなんて
 冬はまだ離れていますかなんて
 いつも夏ならどうしましょうなんて
 何故に春じゃないのなんて

暑いのには向いていなくて
 寒いからどうなんて事もないのだけれど
 いつも思ってしまうんです。


 日陰は任せてくださいね。

 

燦々としたものは、似合わないのだから。

 

 


おやすみなさい。